2025年9月23日、太陽が天秤座0°に入る秋分を迎えました。
秋分図は、その後3ヶ月の社会全体の空気を映し出すチャートです。
※その年のベースを見るのは春分図です。
今年の秋分エネルギーは、10月4日に行われる自民党総裁選と重なります。
日本のリーダー選びと時代の空気が直結するようなタイミング。
そこで今回は、この秋分図を「総裁選」という視点から読み解いてみました。
秋分図の基本配置
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ASC☌金星
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太陽―冥王星―天王星:グランドトライン
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MC☌天王星
- 金星60°火星
- 金星◻︎天王星
- 火星☐冥王星
- 2ハウス:太陽、水星、月
- 太陽☍海王星
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8ハウスカスプ:土星、近くに海王星
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11ハウス:木星(ノーアスペクト)
国民に映るリーダー像 ― ASC金星
アセンダントに金星が重なることで、
国民の象徴となるエネルギーは「女性性・調和・美」を帯びたものになります。
MCルーラーも金星なのでさらに強調されています。
日本初の女性総理の可能性が象徴的に示されているとも読めます。
政治権力の頂点 ― MC天王星
MCに天王星が重なり、政治の頂点には「革新」「意外な展開」が突きつけられます。
権力の座そのものが揺さぶられる配置で、今までとは違うリーダー像が浮かび上がります。
希望と改革の摩擦― 金星と天王星のスクエア
ASCの金星とMCの天王星はスクエアを形成しています。
これは改革が国民の中で大きなテーマになる一方、賛否の分裂を暗示させます。
多くの人にとっては「今こそ変わってほしい」という期待(金星)ですが、
既得権益や組織票に守られてきた層にとっては、
その変化(天王星)が脅威となり反発を招くでしょう。
改革は歓迎と抵抗の両方を同時に引き起こす――
まさに現実を映した配置だと思われます。
財政と税制 ― 2ハウスと8ハウス
2ハウスに太陽・水星・月が集まり、
国民生活や財政への関心が大きくクローズアップされます。
一方で、8ハウスには土星と海王星があり、太陽とオポジションを形成しています。
この配置は「重税感」や「お金の流れの不透明さ」あるいは「裏金問題」といったテーマが、
リーダーシップに影響を与える可能性を示しているようにも読めます。
ただし6ハウスカスプの冥王星とセクスタイルを結んでいるため、
国民生活に根ざした改革を通じて改善の兆しも読み取れます。
議会の象徴 ― 木星ノーアスペクト
11ハウスの木星は「議会・同盟・未来への希望」を象徴しますが、
今回はノーアスペクトで孤立。
希望は確かにあるものの、議会や派閥からの協力は得られにくく、
リーダーは孤立感の中での舵取りを迫られそうな感じ。
とはいえ木星には「保護」の意味もあり、初めは小さな光でも守られていく感じがします。
まさに「希望と孤立」が並存する象徴です。
情報戦争の予兆 ― 火星の配置
3ハウスの火星は情報やメディアの場が戦いのフィールドになることを示すと読みました。
SNS(情報)はリーダー候補を後押しする一方、
冥王星とのスクエアは「情報戦争」を暗示。
オールドメディアのネガティブ報道や情報操作、SNSでの炎上や分断も想定されます。
候補者の政策比較 ― チャートとの呼応を探る
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高市早苗氏
スパイ防止法の導入や外国人制度の見直しなど、
これまでタブー扱いされてきた事柄に真正面から切り込む姿勢を公約として掲げています。
これは既存の秩序や不透明な構造を揺さぶり、
新しいルールを生み出そうとする「天王星的変革」の象徴と深く共鳴しています。 -
その他の候補者(小泉進次郎氏・林芳正氏・茂木敏充氏 )
物価高対策や生活支援といった生活目線の政策は掲げていますが、
大枠では現政権の方針を下地にした「継承型」の印象が強いです。
既存体制の中での最適化を目指すスタンスであり、
秋分図が示す「大変革」のエネルギーとは距離があります。 -
小林鷹之氏
減税など具体的な生活支援策を前面に打ち出していますが、
制度そのものを大きく揺さぶるほどのインパクトは見られず、
「天王星・冥王星的な変革」の象徴とはやや違う印象です。
まとめ ― 秋分図が映す時代のうねり
今回の秋分図からは、
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国民の前に浮かぶ「女性的リーダー像」
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改革をめぐる摩擦と情報戦の激化
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財政・税制に関する重さと不透明さ
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そして太陽・天王星・冥王星が形成する
グランドトラインによる大きな変革のうねり
これらが同時に映し出されています。
秋分図はあくまで「社会の空気」を映すものです。
誰が総裁に選ばれるかまでは断定できず、
候補者の出生図やトランジットとの関わりを
照らし合わせてこそ見えてくる部分があります。
とはいえ今回のチャートが最も強調しているのは、
時代全体に大きな変革の流れが動き始めているということです。
象徴的に読むならば、この総裁選は「日本初の女性総理」という歴史的転換と同時に、
時代そのものを変えていく大改革の入り口として描かれています。
ただし、それはあくまで“象徴的な可能性”に過ぎません。
仮に現政権に近い候補者が選ばれたとしても、
この秋分図が示す「変革の流れ」そのものは消えることなく、
別の局面や形で必ず表れてくることでしょう。
そしてその変革が、日本にとってより良い形で実を結んでいくことを願っています。
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